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襟裳岬(えりもみさき)

国指定文化財「名勝ピリカ・ノカ」襟裳岬(オンネエンルム)

襟裳岬の写真
北海道の背骨と呼ばれる日高山脈が次第に標高を下げ、そのまま太平洋に沈んでいく、壮大な大自然のドラマを実感できるのが襟裳岬。
長年に渡って荒波に洗われているにもかかわらず、遠く2キロメートル沖まで岩礁地平等が続く光景は感動的。
海面下に没してさらに6キロメートルも続くというから驚きです。
平成22年8月に、アイヌ民族の精神的・聖地的に重要な場所であるとして、国指定の名勝ピリカ・ノカに指定されました。

襟裳海山

海岸の写真
日高山脈の突端、襟裳岬の延長上に延々と2キロメートルも続く岩礁地帯は、山脈がそのまま海に続いていることを物語っています。
また、襟裳岬の南東方向185キロメートルの海面下には、襟裳海山と呼ばれる海中の山が潜んでいます。
この襟裳海山は日本海溝の最北端の深い海底にあり、海山の高さは富士山よりも高い約4,200メートル。
その高さがあっても山頂は海面下3,735メートルの深海にあるといいます。

海の愛矯者・ゼニガタアザラシ

ゼニガタアザラシの写真
襟裳岬から点々と続く岩礁地帯は、海流も早く水中に隠れた岩もあることから、たとえ小舟であっても人聞が近づくことが難しい。
人間にとって危険な場所は動物たちの楽園。
望遠鏡などで見ると、体に小銭のような模様があるゼニガタアザラシの群れが、のんびりと日光浴をしている姿がしばしば見られます。

襟裳岬「風の館」

写真
風速25メートルの風体験
襟裳岬は、風速10メートル毎秒の風が吹く日が260日を超える、わが国有数の強風地域。時には、風速30メートル毎秒以上になる日も決して珍しくありません。
風の館は、その強風を活かした風のテーマ館です。
館内には、えりもの強風を体感するコーナーなどを設置。
ガラス張りの屋内展望室からは、野生のゼニガタアザラシの姿や季節ごとに表情を変える岬の風景をのんびり眺めることができます。
流木や貝殻などを利用した工作体験も行なっています。

襟裳岬歌碑

歌碑
襟裳岬歌碑(左:森進一、右:島倉千代子)
襟裳岬の展望台の横には2つの歌碑があります。
1つ目は1971年に島倉千代子さんの歌「襟裳岬」を町名改称した記念として建立されました。
もう1つの歌碑は1997年に「風の館」が建設され、森進一さんが来町した際に記念として建立されました。
同じ場所に同名異曲の2つの歌碑が並んで建立されているという他では見ることができない珍しい光景を見ることができます。

御製碑

御製碑
御製碑
 平成18年9月8日に、天皇陛下がえりも岬緑化事業の視察で訪れた様子を詠まれた「吹きすさぶ海風に耐えし黒松を永年(ながとし)かけて人ら育てぬ」という御製(御歌)の記念碑も建立されています。

襟裳岬灯台

灯台
襟裳岬灯台
 襟裳岬灯台は、北海道えりも町の襟裳岬先端に立つ白亜の大型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。沖合で暖流と寒流がぶつかり合い、年間100日ほど海霧が発生するため、海の難所といわれる襟裳岬一帯を航行する漁船や貨物船を見守っています。
1889年(明治22)6月25日に初点灯。当時は第1等(特大レンズを使用した)灯台でしたが、1945年(昭和20)7月15日に第二次世界大戦時の爆撃で破壊され、1950年(昭和25)2月3日に再建に再建されました。
灯塔高(地上から塔頂まで)13.7メートル、標高(平均海面から灯火まで)73.3メートル。現在は第3大型フレネル式レンズを使い、光度は72万カンデラ(実効光度)、光達距離22.5海里(約41キロメートル)です。

基本情報

住所
〒058-0342 北海道幌泉郡えりも町えりも岬