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民俗芸能「えりも駒踊り」

民俗芸能 えりも駒踊り(えりも町町指定文化財9)(平成21年6月10日指定)

駒踊り

青森県南部太平洋側、岩手県南部周辺の出身者(加藤庄平<岩手県田老町出身>・和田勇<八戸市出身>・吉田勘之助<八戸市出身>ら)が、郷里を懐かしみ、見覚えのある駒踊りを参考に、独自の舞いを創りだし、昭和10年(1935年)、住吉神社秋の例大祭にて踊られるようになったのが始まりであるとされている。

 昭和10年以前にも、「えりも駒踊り」は、かつては「南部の駒踊り」ともいわれ、ふるさとを偲ぶ踊りとして、えりも(旧:幌泉)においても演じられていた。

 昭和30年前半、創始者の死去や後継者の高齢化などにより、一時期途絶えた時期もあった。しかし、昭和37年えりも本町青年会が中心となって復活させた。

 昭和40年代には、発祥の地と考えられた東北地方で継承されている駒踊りの導入も試みられたが、えりも駒踊りとは踊りの動きや調子が異なったため、定着することはなかった。これは、えりも駒踊りが、えりも独自の創作により、本来の南部駒踊りから変化してきた証といえるであろう。

 昭和55年(1980年)、従来の「えりも駒踊り」を復活させた(吉田忠喜・嵯峨重男ら)。

 

全体として二部構成になっており、踊りは「流し馬」「あい馬」「あそび馬」の三つの基本形があり、駒の動きは非常に激しく、躍動感あふれ、馬が牧野を走り回る様子が彷彿され、踊り子のりりしい顔化粧が大きな特徴となっている。

現在の笠は、編み笠であるが、かつては花笠であった。えりも町開基100年(昭和55年)の記念事業時に衣装新調の際、激しい動きにむいた編み笠になった。

 現在、えりも高校で「えりも駒踊り」を授業の一貫として取り入れ、日高管内教育実践賞も受賞している。保存会の「勇駒会」に加入する卒業生もあり、夏祭り、秋の例大祭などでの演舞に参加している。

近年の上演

毎年 9月第2日曜日 住吉神社の秋の例大祭

毎年 8月15日   えりもの灯台祭りステージ

毎年10月第1日曜日 えりも海と山のフェスティバル